・あまりその商品に詳しくない
あるいは、
・その商品を買ったことがない
とすればどのような基準で購入しますか。
おそらく大半の方が
値段の安い商品を選んで購入するでしょう。
頭の中で、
「これを買って損をしたくない」
と購買心理が働くため、
迷ったらより安いものを購入してしまうのです。
そして仮に失敗しても、
「安かったから、まあいいか」
と自分に言い訳しています。
風俗ビジネスにおいても同じことがいえます。
景気の影響をうけてお給料が減り、
ますます消費者の財布のひもが硬くなっています。
娯楽産業が厳しいと言われていますね。
現在の風俗遊びは、バブル期の頃のような
見栄を張る遊び方ではなくなりました。
常にお客さんは、
「損をしたくない」
「どうやったらお金をかけずに満足できるか」
とばかり考えています。
ここで理解していただきたいポイントがあります。
今は、インターネットの普及により、
誰もが簡単にさまざまな情報を得ることができるようになりました。
風俗ビジネスがこれほどまでに普及したのも
インターネットの恩恵を受けているからでしょう。
しかし、その結果どうなったかというと、
ネットで検索すればなんでも調べられるために
情報過多となって、逆に混乱を招いています。
お客さんはあなたが思っているほど、
あなたのお店のことを知りません。
よほど大きなコンセプトの違いがなければ
あなたのお店とライバル店の違いの区別がつきません。
そこで調べれば調べるほど、
多くの情報に埋もれてしまいます。
その結果、お店選びの判断材料が価格になり、
より安い値段のお店へ流れてしまうのです。
最近では、風俗ビジネスにおいても、
驚くような価格戦略をとっているお店が目につくようになりました。
ここで誤解してほしくないのですが、
「じゃあ値段を安くしてください。」
とアドバイスしているわけではありません。
経営には基本的に3つのステージがあります。
・小規模店
・中規模店
・大規模店
どんな商売においても同じですが、
小中規模店は値段で勝負したら大規模店には勝てません。
それぞれのステージでそれぞれの戦略があり、
その戦略はまた別の機会にお話します。
そしてさらにもう一つ、
顧客心理として忘れてはいけない要素があります。
例えば、
あなたが家族サービスやデートで、
外食するためにレストランを探しているとします。
たまにはちょっと奮発して、
予算も20,000円くらいで考えています。
ネットや雑誌などでいろいろと調べた結果、
ひとつのお店に絞り込みました。
当日、楽しみにしてレストランに行ったところ、
・スタッフの接客が横柄
・料理が美味しくない
・値段のわりに満足できなかった
さて、あなたはこのレストランにまた行きたいと思いますか。
勘の良い方はこの後の話の流れがわかりますね。
風俗店に置き換えてみてください。
新規のお客さんに対し、
スタッフが横柄な態度をとったり、
評判のあまり良くないコンパニオンを案内したらどうでしょうか。
月に1度の楽しみにしている風俗遊び。
少ないお小遣いで勇気を出して、
そこで嫌な経験をしてしまったら、
そのお客さんは二度とお店には来ないでしょう。
よくキャバクラやクラブなどでは、
新規のお客さんが来店すると、
最初に付けまわしで人気のコンパニオンをテーブルにつけます。
それは、
・場内指名をとる為
・延長をとる為、
など、いろいろな理由がありますが、
1番の理由としては、
「このお店はこんな可愛い子がいるのか」
と最初の段階でお客さんに印象付けをする為です。
店舗型ヘルスやデリヘルなどで、
よくありがちな例としては、
コンパニオンにお茶を引かせたくないからといって、
お客さんに多少強引にでも、
そのコンパニオンをススメて仕事をつける。
そんな経験をされたことがある
経営者の方もいらしゃるのではないでしょうか。
たしかにコンパニオンに仕事をつけてあげたい。
という気持ちも十分にわかります。
ただ商売をするうえで絶対に忘れてはいけないことは、
あなたのお店にお金を運んでくれるのはお客さんです。
なかには心無いお客さんもいるのは確かです。
そういったお客さんにまで媚びる必要はありませんが、
今後、あなたのお店に何十万、何百万とお金を運んでくれるで
あろうチャンスを最初に潰してしまうのはもったいないと思いませんか。
これらの顧客心理。
アタマではわかっていても、
意外とできていないお店が多いです。
あなたのお店はどうですか。